ご挨拶

2021年11月01日

初めまして。WDI代表の岡田友子と申します。

WDIは2頭の鹿を保護しており、鹿たちを通じさまざなま経験をし、この社会にいる鹿たちの現状を知りました。

個体数が多く、人間に「害」を与えると言われている野生動物種たちは、わたしたち人間に敵視され無数の野生動物が殺害されています。

「害獣」や「外来種」とレッテルを張られた種は、社会から救いの手が差し伸べられることはなく、人為的事故で負傷しても救護対象外として扱われています。

野生動物が直面している現状を調べると、野生動物たちは生活に大変困窮していることがわかりました。

その理由は、わたしたち人間の活動にあります。

わたしたちが自然環境を破壊・汚染し、野生動物たちの生息地と食糧を奪っていることから、人間と野生動物との間に問題が発生しています。

野生動物から人間が受ける「害」と言われていることは、生活に困窮した野生動物が生きるために行っている行動なのです。

その行動を「害」とし、社会的弱者で無抵抗な無数の野生動物たちをわたしたちは狩猟や「捕殺」で殺害しています。

この行為は、自然の生態系を混乱させ、生態系を破壊させる以外に、非道徳的、非倫理的行いです。

種問わず、すべての野生生物が地球の自然環境に必要な存在であり、野生動物の存在が、地球に生物が存在できる環境を構築しています。

すべての野生動物たちが絶滅したり、個体数が著しく減少したりすると、わたしたち人間も地球で生存できなくなるのです。

現在、「害獣」として「個体数管理」の対象となってる鹿や猪たちは、殺害されたのちに死体を「資源」として利用されています。

この構造は、殺すことが前提に行われており、野生動物との平和共存の観点がないことを意味します。

殺害した野生動物に対し、「命をむだなくいただく」や「命に感謝していただく」などと言い、死体を有効活用している現状ですが、この暴力の正当化は、人間・社会のあり方を問われる内容だとわたしは思っています。

WDIは、窮地に陥っている野生動物たちの現状に対し、野生動物たちの生活の改善を求め声をあげ続けたいと考えています。

WDIは小さな団体ですが、出来る事をひとつずつ進めていきたいです。

応援していただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします。