WDI設立の経緯

WDIは、山里で保護したシカたちがきっかけとなって設立された、野生動物の保護団体です。

2017年に幼いオスのニホンジカを保護し、2018年にはメスの幼鹿をレスキューしました。その後、交通事故に遭ったメスの幼鹿とオスの幼鹿を保護しましたが、苦痛を回避できないことから、安楽死させる選択を余技なくされました。この出来事から、野生動物と人間とのかかわりについて深く考えるようになりました。

またシカたちの保護を通じ、野生動物が人間から受けている扱いにも興味を持ちました。研究会の仲間と調査してみると、多くの野生動物が捕殺や狩猟、自然環境破壊に伴う生息地の著しい減少・や汚染、交通事故などによって、非常に過酷な環境で苦しみながら生きていることがわかりました。

旧態依然の自然環境生態系保全の認識では、野生動物のおかれている過酷な環境の改善に有効な手立てを提示できません。そのため、科学的かつ倫理的価値判断をもとにした、新たな生態系保全が必要だと強く感じました。そして志を同じくする仲間とともに、2021年10月、WDIが設立されました。

野生動物たちが人間の活動により苦痛を強いられないように、WDIは、野生動物の立場に立って、野生動物の権利を主張する活動を行っていきたいと考えています。

 わたしたちの活動 


● Wild Deer Initiative(通称:WDI)はすべての野生動物に害を与えず、それぞれの種や個々の動物たちの暮らしを尊重する「思いやりある保全」Compassionate Conservation)の普及に努めます。


● WDIは科学的知見(市民科学)をもとにシカとの関わりを研究し、市民や行政などに自然環境に配慮した持続可能な生態系保全の提案を行います。


● WDIは、人間の飼育下にいる動物たちの福祉充実のため、動物保護施設などにQOL向上につながるアドバイスを行います。


● WDIは野生動物との平和共存を目指し、議員や行政、企業に要望書などの提出を行います。

保護しているシカのすぐるちゃん(♂)と、のぞみちゃん(♀)
保護しているシカのすぐるちゃん(♂)と、のぞみちゃん(♀)

WDI代表 岡田友子

・一級愛玩動物飼養管理士・自治体の野生動物保護ボランティア・自治体のストップ温暖化推進委員

動物たちに関心ある幼少期をすごす。最も身近な犬を通じ一般的なドッグトレーナーを目指すが、犬と人間の上下の関係性に疑問を持ち、動物と人間の対等な関わりに目を向けるようになる。犬を尊重し犬と信頼関係を築くPONOPONO犬育て講座を受講、一級愛玩動物飼養管理士資格を取得。現在は、PONOPONOアドバイザーを目指しながら、シカや他の野生動物たちの保護活動や「思いやりある保全」Compassionate Conservation)の普及活動を行う。  

WDI提携団体


・PONOPONO 

命令をやめて犬と仲間になろう!犬を尊重したしつけをしない犬育て。

・MAOPOPO

一番身近な犬猫といったコンパニオンアニマルや野生動物などの福祉向上を目指し啓発活動を行う組織。

https://maopopo.jimdofree.com/