WDI活動記録2024~2025
2024年1月17日
島根県中山間地域研究センター
2023年10月、島根県中山間地域研究センターで、オスのシカによる事故が発生し、センターの職員男性が死亡しました。シカが人間を死亡させる事例は世界的にも稀であるため、同研究センターで飼育されているオスジカの生活環境と様子を調査することにしました。担当者の話によると、事故が起きた時、職員は草刈り機で草の除草作業を行っていたとのことです。当時はシカの発情期であったため、草刈り機の刺激と発情、日常の生活ストレスなどが相互に関係し合い、事故が発生したと推測されます。事故を回避するためには、飼育動物の生活の質を向上させ、動物たちの習性や個々の性格を把握し、不要な刺激やストレスを与えないよう努める必要があります。
2024年1月29日
奈良のシカ(国の天然記念物)の「駆除」エリア拡大に伴い、奈良県奈良公園室と鳥獣対策係に「駆除」回避の要望書を提出
【2024年3月3日 串田誠一参議院議員と
「いのちの授業」を開催】
2024年3月13日
市の農林商工部農林課鳥獣対策係に要望書を提出
野生動物から農作物を守るためには、田畑に適切な小規模柵を設置する必要があるため、
防除の方に力をいれてほしいと市に要望しました。
2024年3月21日
翻訳家で執筆家の
井上太一さんと対談
国内外の動物倫理の動向に詳しく、動物倫理を研究されている井上さん。
井上さんとは時折対談をして、日本での動物倫理の発展を願い意見交換をしています。
2024年3月25日
第13回奈良のシカ保護管理計画検討委員会を傍聴
2024年3月31日
奈良公園C地区にある田畑の見学
奈良のシカの「駆除」エリア拡大の方針が、検討委員会で示されました。
「駆除」の理由のひとつに農業被害があげられていたので、今回、問題になっている田畑の見学に行ってきました。
田畑の一部にシカに強そうな柵の設置が行われていましたが、その他の田畑はどのような動物の侵入をも許してしまう柵が設置してありました。
また野生動物を引き寄せる誘引物が田畑周辺に放置してありました。
2024年4月11日
県会議員と面会
奈良のシカ「駆除」回避の要望書を提出
子狸の保護とリリース
7月上旬に衰弱した子狸を保護し、獣医師による治療を受けて、すっかり元気になりました。
子狸のリリースのため、野外にリハビリスペースを設置し、子狸が自分でミミズを捕食できるようになったことを確認しました。その後、専門家のアドバイスを受け、食べ物が豊富で安全な場所(私たちの持つ山)へ7月下旬にリリースしました。
自然環境での生活は厳しいですが、毎日冒険をしながら立派な大人になり、生き延びてくれることを願っています。
2024年8月5日
「奈良のシカ保護管理計画検討委員会 鹿苑のあり方等検討部会第2回会議」を傍聴
2024年8月
「動物の5つの自由」に独自に追加された
6つ目の自由「安楽死の自由」について奈良公園室に意見書提出
2024年8月5日に開催された「奈良のシカ保護管理計画検討委員会 鹿苑のあり方等検討部会第2回会議」を傍聴しました。この会議で配布された参考資料5「動物福祉と群管理」では、日本獣医生命科学大学の田中亜紀氏が「動物の5つの自由」に新たに6つ目の項目として「安楽死の自由」を提案しました。
「動物の5つの自由」は、常に個々の動物たち自身の権利を尊重するものであり、人間の都合による公衆衛生上の安楽死を追加することは、大変危険で許されるべきではありません。治療が困難な病気や負傷による苦痛からの解放は、「動物の5つの自由」の「痛み・負傷・病気からの自由」で十分にカバーできます。したがって、田中氏が提案された6つ目の自由「安楽死の自由」の追加は必要ありません。
2024年10月1日
京都市農林企画課へ要望(オンライン)
京都市左京区の宝ヶ池・深泥池周辺における鳥獣保護区でのシカの全頭捕殺計画に関して、その計画を見直す要望をしました。
2024年11月4日
奈良のシカ シンポジウムに参加
「神鹿を守る有志一同」のメンバーと共に、シンポジウムに参加しました。
奈良のシカたちを取り巻く状況などを知ることができ、有意義な時間となりました。