クマの排除と嫌悪刺激の副作用
2023年秋、山では木の実などの実りが悪く、野生のクマは食糧不足になっているそうです。そのため、冬眠に備え食糧を求めるクマが人里まで下りてくる回数が増え、クマと人が出会う機会も増えています。2023年11月22日までに、クマによる死傷者は少なくとも158人にのぼるということです。
2023年秋、山では木の実などの実りが悪く、野生のクマは食糧不足になっているそうです。そのため、冬眠に備え食糧を求めるクマが人里まで下りてくる回数が増え、クマと人が出会う機会も増えています。2023年11月22日までに、クマによる死傷者は少なくとも158人にのぼるということです。
2023年10月1日、(一財)奈良の鹿愛護会の運営する保護施設「鹿苑」に収容されるオスジカたちへの虐待があったことが、同会獣医師が県や市に通報したことで判明しました。
ジビエ(gibier:フランス語)とは、野生で生活する動物たちを人間の娯楽である狩猟により殺害した動物、またはその肉を指します。日本では、鳥獣による被害対策として行なっている動物の「捕獲事業」で「捕獲」した野生動物を主に「ジビエ」として販売、消費しています。
時折、人がクマやイノシシなどに襲われたことがニュースで報道されることがあります。野生動物は危険というイメージもあるかもしれません。しかし野生動物による事故の原因は、人間の行動や反応にある場合がほとんどです。
野生動物とは、人間に飼われていない、つまり家畜化されていない動物のことをいい、自然環境の中で自立して生活する動物のことをいいます。
シカが増える原因のひとつとして言われているのが「オオカミ不在説」です。
思いやりある保全(Compassionate Conservation )は野生動物に害を与えず、平和共存する自然保護ですが、思いやりある保全を提唱していると、野生動物を「駆除」しないということは鹿の個体数が増え続けるのではないか?と質問されることがあります。
野生動物の生息地は、大幅な減少・汚染が続いており、それに加え狩猟(「捕獲」)により野生動物の個体数が激減しています(これは世界共通認識です)。
現在、日本で鹿は「害」を与える、生態系を破壊させるなど言われていますが、最新の研究はその考えに異を唱えています。
わたしは、感情や感覚、意思を持ち合わせている野生動物たちをとても尊く大切な存在だと思っています。
思いやりある保全(Compassionate Conservation)とは、すべての野生動物を尊重し、思いやりのある扱いを促進する学際的な新しい分野です。